神道について

日本の神様 〜神道って何だろう〜

まつり

まつりはカミを中心とした祭典とその運営法である『しきたり』『掟』。
家・郷土(村や国)・国家、単位は異なるが社会をなすもの全てに「まつり』の知恵が伝わる。
政治を意味する『まつりごと』は本来カミをまつる神事と行政とを合わせた言葉だ。
『掟』(行政)のみでは人心の結束は図れない。中心に敬神の念があることで、掟を守る心ができるもの。
このまつりごとの本質を守ることが神道の重義。
国家のまつりごとは天皇陛下を中心とした我が国の国風。

天皇(すめらみこと)は「この国家を統治する使命を受けた方」ということで、
祖神である天照大神様から「この国を作り固めなせ」との命をお受けになり、
高天の原から天下った皇祖神天津日子番能邇邇藝命(あまつひこほのににぎのみこと)から
三代後が初代神武天皇。現在の今上陛下は百二十五代目の陛下であらせられる。
陛下は日夜、祖神天照大神様と八百万の神様、歴代のご皇霊の神事を通して、
国家の安泰と国民の幸せを祈り続けて下さっている。

まつりごとは陛下が斎行なされる神事(祭り)と行政の相関関係の中に本来の姿があり、
その風習を維持しつつ二千年以上に渡って連綿と継承され現存する世界最古の国家である。
郷土のまつりは神事を通して人々の連携と役割を共同体に作り上げる。
災害・動乱等の非常時に生かされる組織的活動となって行くのがまつりの効用だ。

そして時代は下り、この狭い列島は過剰な人口密度に。
外国から食料調達ができない島国という環境
何一つ無駄に出来ない生活『もったいない』の心。
究極のリサイクルが始まる。
自然の神々の連鎖を知り、自然の流れの重要性を感知する心が不可欠となる。
物の本質・魂を見抜く技術へと発展。
水・土・樹木の連続性 自然界の血液ともいえる水を汚さず、
畑の土作りに刈草・落ち葉はもちろん屎尿を土に返す。
木を植え森林を保全し、保水と建築材の枯渇を防ぐ。
島国日本に生きるための人々の知恵だ。
身勝手な行動の自己抑制 『他人様に迷惑を掛けるな』の心
「自分さえ良ければ良い」という自己中心的な考えは、狭い島国に相応しくない。
我儘を捨てて、家・郷土・国家への奉仕の心を美徳とした。
仕事にも遊びにも他人に対しても目に見えない魂を感受する。
自らが進んで行う自己抑制、公的な心、奉仕の精神無くしてこの国は成り立たない。
ここに新たなる神々が生まれてくる。

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