神道について

日本の神様 〜神道って何だろう〜

祖先の神々

祖先のカミにも祀られる社会の単位がある。国家・郷土・家。
国家に尽くし、功績を残し、いのち生命を掛けて守った方々は
国家のカミとしてまつり、郷土に恩恵をもたらした先人は郷土のカミとしてまつる。
家の祖先は家を受け継ぎ、生命を繋いだ恩人として家族によって祀られる。
目に見えぬ死者に対する思いやり。寿命を全うした者もあれば、不遇の死、献身的な死もある。
霊に対する感謝・顕彰・慰め。後生の範とも教訓ともなる。
しかしまた、弥生時代以前の太古より受け継いできた自然の神々を忘れたわけではない。
太陽・水・土・雨・風等々自然の働きは農業にも不可欠であり、水が湧き、雲いずる山はカミとして崇められた。

水稲農業、村から国(くに)、国(くに)から国家へ
稲作のお陰で人口は大幅に増大、国力も飛躍的に拡大する。
大規模な土木を必要とする古墳文化は労働力無くしてありえない。
農業規模の拡大は村社会や国を生み出す。
そして集団生活の規範として、現代に繋がる『まつり』が始まる。

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