手水・参拝の作法

参拝の作法



まずお賽銭を投じます。手を上手使いに賽銭を賽銭箱に投じます。
これは種まきをする姿で、芽出たく恵みをもたらす縁起の良い作法です。

次に鈴を振ります。鈴の音は「さやけ」の音とされ、心を浄めたり、神の霊力をもたらしたり、魔除けの音とも言われます。ここでは「鈴祓い」の意味で、参拝前のお祓いです。

次に二拝二拍手一拝の拝礼作法を行います。
心を静かにし、二度深くお辞儀をします。
次に柏手(かしわで)を二回たたきます。
手を合わせ、右手を下にずらしてからたたきます。
ずらした手を元に戻し、合掌します。その時に祈り(願い・感謝・誓い)を込めます。無心でもかまいません。
次に深くおがむ一拝をします。

家族揃ってお参りするときはみんなの柏手を揃えてね


拝礼作法の意味

二礼(二度おじぎ)は何度も何度も頭を下げ、神様に敬意・礼節を尽くす意味です。
二拍手(手を二回たたく)は目に見えない神様や心を繋ぐ作法です。手締めの時、互いに向かって手をたたくのは目に見えない心と心を一つに繋ぐ意味です。
大相撲の力士が向かい合って柏手を叩くのもしきりにあたって心を合わせることからでしょう。日本人が手をたたく作法はあの「ひみこ」の登場する中国の書物 魏志倭人伝にも記載されています。西暦でいうと300年代以前から私たちの祖先は手を叩いてきたのですね。

また、柏手(かしわで)と言うのは柏木の性質を表しています。柏の葉は落葉樹ですが、しおれた葉は冬の木枯らしにも負けず落ちません。
春になり新芽がふくとその役割を終えたかのように散って行きます。昔の人はこの姿に「繋ぐこと」を感じ、あやかりたいと柏葉を珍重しました。
柏餅は家を代々継ぐこと。柏手は人と人、人と神の目に見えぬ魂を繋ぐことの意なのでしょう。古代日本の自然を感知しその姿に習う風習の一つです。

では、もう一度作法の復習です。
二礼(二度おじぎ)神様に敬意礼節を尽くし、目に見えぬ神様と柏手で心をつないだ上で、最後に拝む一拝を行います。